格安MacOS X10.2動作マシンを手配する(でも常用するのはMacOS9)
- PowerMacG3 DT233 復活防備録 - もしかすると誰かの参考になるかもしれないので一応記録 -

「機材入れ替えでG3廃棄しちゃうんだけど、いらない?」という某筋からのありがたい申し出によって、部屋にPowerMacG3 DT233(Rev.1)ベアボーン状態がやってきました。CPU、CD-ROMとFDDは付いていたものの、他はメモリもドライブもない状態。というわけでJ700からメインマシンに切り替えるべく、なるべくお金をかけないカスタマイズを実行。

・CPU メルコG3-466MHz ZIFに換装
・HDD ACARD ATA66RAIDカード経由でJ700で使用していたHDDをそのまま移植(40G+60G)
・VIDEO RADEON PCIを導入
・メモリ DOS/V用PC133など、部屋に転がっていたものを適当に流用
・DVD-RAMに換装
・OS MacOS X10.2 & MacOS9.2.2

ここまで持ってきて、なんとかMacOS X10.2も使えるスペックに…と思いきや、MacOS X10.2の動作速度は、最新の1GHz DUALですら遅く、常用するには苦痛を伴うような気がします。10.1.5までの速度と比べると早くなっているものの、このマシンでwebを見たり、Photoshop7使ったりすることは苦行です。私の個人的な感覚なので、世間一般的な評価や他の人の主観とは食い違うかもしれませんので念のため。当初から快適なMacOS9環境を作りたかったので、これはこれで満足だったりしますが。

以下、詳細考察。

・CPU
メルコG3 CPUは、秋葉某店で新品がバルク販売されていたため、それを購入。DIPの設定はwebで検索して定格の66*7倍速に設定。コンパネ類一切不要でキャッシュも動作するので快適。
[追記] せっかく83MHz版のXPC106が搭載されているRev.1なので、ベースクロックを66MHzから83MHzに、倍率を6倍設定に変更。体感で一寸早くなった…と思う。

・HDD
オンボードIDEでは速度が遅い&相性がでる&スレーブ不可能&MacOS Xでは先頭パーテーション容量に8G制限がある、といったもの凄い不具合があるため、MacOS Xでも問題のないACARD製ATAカードを導入。Raid付きだけどノーマルモードで使用。
・VIDEO
MacOS Xでまともに動作するPCIカードは壊滅的に少ないため、必然的に Radeon PCI MacEdition に落ち着く。Radeon7000は青白以降でないとMacOS Xは駄目&性能も低いようなので導入対象外。
・メモリ
DT筐体はメモリの高さに制限があるため、サイズにあった両面実装のメモリを選んで導入。全部PC133で問題なし。現在256+256+128=合計640MB。

・DT233にDVD-RAMを内蔵

HITACHI製GF-2000(片面4.7GB DVD-RAM/ATA)を標準のCDと入れ替え。CD-ROMの認識もCキーによるOSのCD起動も問題なし。iTunesも全く問題ないところがナイスです。DVD-VideoをMac上で見ることには全く興味がないので詳細は調べてませんが、DVD-ROMの中身は問題なく見れます。ソフト的に何とかなれば問題はないハズ。DVD-RAMとしては、MacOS9のUDFサポートは怪しいので、HFS+にフォーマットしてMac専用のバックアップ機器として使用。肝心のフォーマットについては、MacOS X10.2では標準で対応していたので問題なし。MacOS9(Apple CD/DVD Driver1.4.7)では生DVD-RAMのフォーマット、認識ともに不可。ところが一度MacOS X10.2のディスクユーティリティでフォーマット(OS9ドライバ埋め込み)を行えば、OS9側で全く問題なく認識されます。起動時にメディアが入っていようがなかろうが、全く問題なく認識するところがナイスです。B'sCrewなどのフォーマッタを必要としません。[追記 : 初期フォーマットの違いにより全く認識しないメディアがあり、その場合はMacOS X上でも認識しないため、他社製ユーティリティ無しでは使用が困難となる可能性がある模様。メディアを指定メーカー買いしていたので気が付きませんでした]
本体全面のカバーが全く合わないので、とりあえず外して使用。そのうち加工しますが、これはこれで格好いいかも。



Apple CD_DVD Driver1.4では『Apple disc 非対応』の表記はでていませんでしたが。まぁ使えているので問題なしかと。

写真や追記は暇なときに行います。
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